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どこが安全? どこが危険?

地域安全マップ指導者養成プログラム

どこが安全? どこが危険?

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どちらの場所が危ない?


ふたつのイラストを比べて、どちらの場所が危険かを考えてみましょう。

入りやすい、見えにくい場所は、犯罪機会となりやすい危険な場所です。ふたつの場所のどちらが危ないかを考えて、危ないと思う方を答えてください。

1.公園①

(1)フェンスで囲まれた公園

(2)囲みが無い公園

囲みがなくどこからでも入れる公園は、入りやすい場所です。犯罪者がどこからでも入り込み、簡単に子どもに近寄り、公園の外へ連れ出すかも知れません。

フェンスで囲まれた公園は見えやすい場所です。公園を出入りする姿を見られてしまうし、出入り口が定まっていると逃走も制限されるので犯罪を実行しにくくなります。

2.住宅地

(1)フェンスで囲まれた住宅地

(2)ブロック塀で囲まれた住宅地

コンクリートブロックなどで囲まれた住宅の中からは、家の前の道路が見えにくくなります。犯罪者にとっては、見えにくい場所です。

低い塀やフェンスで囲まれた家からは、家の中から外を見通すことができるので、家の前の道路は見えやすい場所となります。家の中からの自然な目線がある見えやすい場所では、犯罪企図者は犯罪を実行しにくくなります。

3.通学路①

(1)ガードレールがある歩道

(2)ガードレールがない歩道

歩道にガードレールがあると、瞬時に子どもを無理やりに車に引き込んだり、声がけをすると、周囲に気づかれやすくなります。ガードレールがあると標的である子供に接近しにくくなるので、入りにくい場所になります。

ガードレールが無ければ、犯罪者にとってそこ入りやすい場所になります。

4.通学路②

(1)見渡しの良い農道

(2)適度に家が並ぶ農道

見渡しが良く死角がない場所でも、まわりに家が無ければ、そこは見えにくい場所です。

人通りが無い道も同様で、助けを求めても誰にも聞いてもらえません。

そんな場所は、誰にも見られずに犯行に及ぶことができる場所であると、犯罪者は考えます。

5.公園②

(1)木に囲まれた荒れた公園

(2)フェンスに囲まれた管理された公園

高い木に囲まれた見通しの悪い公園は、死角が多く見えにくい場所です。

施設の落書きやゴミの散乱は、不十分な管理体制や地域の無関心を示すサインです。そんなサインがあると、犯罪を阻止しようとする力が弱くなります。

心理的に見えにくい(知らんぷりの)場所であり、犯罪者に都合の良い場所といえます。

このように「入りやすい」「見えにくい」というふたつのキーワードで景色を眺めてみると、安全な場所と危険な場所を見分けることができます。

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キーワード
#ガードレール#フェンス#景色解読力