犯罪原因論が「人」に注目するのに対して、犯罪機会論では犯罪が実行された「場所」に注目します。
犯罪者は、犯罪が成功しそうな機会(チャンス)を捉えて犯行に及びます。
多くの犯罪者は下見を行った上で、リスクが高いと思えば犯行を控え、リスクが低いと判断した時に犯行に及びます。
犯罪機会論では、犯罪の企図や動機を持つ人が犯罪の機会に出会った時に、犯罪が実行されると考えます。
犯罪者は、誰からも気づかれずに犯罪を実行できる機会をうかがいます。
さらにそこから逃げ切ることができるかどうかを判断します。
誰からも見られずに犯行に及び、逃走可能であれば、そこに絶好の犯罪機会が生まれます。犯罪機会と出会った時に、実際の犯行へと推し進めてしまいます。