ここでは、防犯ボランティア団体、PTA、自治会、商店会などの一般団体が主催して、子どもを対象とした地域安全マップ教室を実施する過程を見てみます。
必要な資材や消耗品の準備などは、学校などの教育機関で授業の一環として地域安全マップづくりを行う場合も共通です。
一般の団体が実施する場合は、学校での実施に比べて事前に検討し準備する項目が多くなります。計画から実施までに3ヵ月から半年の準備期間が必要です。
一般団体が地域安全マップ教室を実施しようとする時に、最初に検討しなければならない項目は以下の通りです。
・実施計画の検討
実施日、実施会場、参加する対象者、主催者の役割分担、協力依頼先の検討、予算計画、周知方法
・協力要請
指導員、安全確保要員の依頼(募集)
小学校、保護者、警察(地元交番)、自治体や関連団体等への協力要請
・指導員養成、教室参加者の募集
指導者、安全確保要員の養成、教室に参加する子どもの募集
・資材、消耗品の手配
消耗品の手配
カメラ、ホワイトボード、プロジェクターなどの必要資材の手配
・実施日
実施日を検討するに当たって、地元小学校の行事予定を確認しておく必要があります。運動会などと日程が重ならないようにします。同様に、地元自治会の行事予定も確認しておきます。防災訓練や子供会などの行事と重ならないようにします。
・実施会場
実施会場は、市民利用施設や自治会館などを使います。会場の大きさは、参加する子どもたちの数に合わせて選びます。協力者や発表会の参加者が多く見込まれる場合は、広めの会場を用意します。
地域安全マップ教室を9時に開始するのであれば、準備のために8時から会場を使えるように準備します。
会場を先に決める場合は、会場の広さに合わせて募集人数を決めます。余裕をもって広めの会場を用意します。