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どこが安全? どこが危険?

地域安全マップ指導者養成プログラム

どこが安全? どこが危険?

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フィールドワークの進め方2-フィールドワークでの子どもたちの役割-


事前学習の「班編成」で述べたように、子どもたちはそれぞれ班長・副班長・地図係・写真係・インタビュー係という5つの役割を担当します。

班長

班長は、班のメンバーのまとめ役です。フィールドワークでは先頭を歩き、後ろを歩く子どもたちに気を配りながら、あらかじめ決めておいたルートを進みます。メンバーがばらばらになったり、大きなかたまりになって道路にはみ出さないように注意します。
入りやすい、見えにくい場所を発見したらメンバーと意見交換します。
危険な場所であると判断したら、写真係にその場所の写真を撮るように指示します。
決められた時間に出発点に戻れるように、時間管理も行います。

副班長

班長を補佐します。フィールドワークでは最後尾を歩いて、班の安全に注意します。体格や年齢を考慮して、別のメンバーを最後尾にしても構いません。
副班長は、特に交通安全に注意します。
班のメンバーの意見を調整したり、メモを記録します。

写真係

フィールドワークの中で、危険な場所や安全な場所を見つけたら、写真係がその場所を撮影します。
撮影するときは、その場所の全体が分かるように工夫をします。
なるべく人の顔や家の表札、車のナンバープレート、家の中の様子などを写さないように気を付けます。子どもたち自身の姿も入り込まないように注意します。
個人情報やプライバシーに配慮して撮影しなければなりません。どうしても写ってしまう場合は、プリントした写真を塗りつぶして対処します。
写真を撮影した場所は地図に記録します。その場所が危険(安全)な理由は、副班長や地図係がメモしておきます。

インタビュー係

インタビュー係は、地域住民に対して「犯罪被害に遭うかも知れないと不安を感じる場所」と、その理由を尋ねて情報収集します。インタビューの回答も記録します。
インタビューの中では、「犯罪」という言葉を必ず使います。危険な場所というだけでは、多くの人が交通上の危険な場所を答えるからです。
犯罪が起きた場所や不良のたまり場といった、人に注目する答えが返ってきた時は、お礼を言ってその場を離れます。
危険と感じる場所に関する情報が得られた時は、その場所に行って検証してみることも有効です。

ボイスレコーダなどを使って会話を記録する時は、事前に相手の承諾を得るように指導します。インタビューの対象者は、班長が指示します。

インタビューを行う本当の目的は、情報収集ではありません。地域にはさまざまな人がいて、子どもたちを見守っていることに気付かせることです。
「子ども110番」の家は子どもの安全に協力的な家ですから、積極的にインタビューしてみます。

地図係

地図係は、クリップボードに白地図を挟んで持ち歩きます。写真を撮影した場所や、インタビューを行った場所を地図に記録します。
地図上にマークをつけるだけではあとで分からなくなるので、そこがどのような場所かも記載します。
地図を見ながら現在位置を把握することも、地図係の大事な役割です。
雨の日のフィールドワークでは、地図をぬらさないようにビニールカバーを被せておきます。
班の人数に余裕がある時は、地図係を複数人にして作業を分担します。

※実際のフィールドワークで使える「インタビューシート」「フィールドワーク コメントシート」「フィールドワーク メモシート」「係確認シート」を用意しました。
こちらをダウンロードしてプリントアウトしていただき、ご利用ください。

●インタビューシート(PDFファイル)

●フィールドワーク コメントシート(PDFファイル)

●フィールドワーク メモシート(PDFファイル)

●係確認シート(PDFファイル)

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キーワード
#インタビュー係#コミュニケーション能力#仲間意識#係#写真係#副班長#地図係#帰属意識#班長#責任感