学校でも家庭でも子どもたちに対して、「不審者に気を付けろ」という防犯指導を行っています。
果たしてこれは有効な指導でしょうか?
不審者とは、その場所や時間にふさわしくない人物のことです。
普段人がいない場所に長時間立っている人がいたら、「何かおかしい」と感じるかもしれません。しかしその人は野鳥を観察している人かも知れませんし、ひょっとしたら活動中の捜査員かも知れません。「何かおかしい」というだけでは、その人が犯罪を企図しているかどうかは分かりません。
むしろ犯罪を計画して実行機会を探している人は、できるだけ目立たないように気をつけます。周囲の人に不審に思われ、警戒されてしまうと、犯罪機会から遠ざかることになるからです。