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どこが安全? どこが危険?

地域安全マップ指導者養成プログラム

どこが安全? どこが危険?

地域安全マップ指導者養成プログラム


T1:T1-1

次の説明文の中から、明らかに誤っているものを1つ選んでください。

その場所が「ひったくり」等の犯罪に適した場所でなければ、無防備な人でも狙われる可能性がなくなります。
犯罪者にとっては、犯罪を実行するだけでは目的を達成したことにはなりません。犯行の後に捕まることなく逃走することで、目的を達成したことになります。
犯罪を成功させる条件が揃った時に、犯罪者は犯行に及びます。
犯罪企図者は、犯罪が成功する見込みが薄かったり、その場から逃げ切ることが難しい状況では、犯行に及ぶ可能性は低いと言えます。

T1:T1-2

犯罪機会論に基づき、犯罪を企図する者が目的を達成するための要件として、当てはまらないものを1つ選んでください。

犯行中に邪魔されたとしても、確実に逃げることができるルートがある
誰からも見られずに目的に近づける
誰かに見られても違和感なく存在できる
犯行を終えた後、誰にも見られずに逃走でき、犯行がすぐに発覚しない

T1:T1-3

次の空欄に当てはまる語の組み合わせで正しいものを一つ選んでください。
「犯罪者が犯罪を実行するのに都合の良い場所は、(空欄1)場所です。そこは犯罪者が好む場所であり、犯罪が起こりやすい場所です。犯罪を誘発しやすい場所には共通した特性があり(空欄2)できます。犯罪を予測して危険回避するだけではなく、その場所を犯罪が起きにくい場所に変えて行くこともできます。犯罪機会論では(空欄3)と考えます。」

(1)犯罪の実行が容易で、目撃されず、逃走しやすい 
(2)その特性を知っていれば、犯罪が起きやすい危険な場所を避けたり、犯罪に巻き込まれないように注意することが 
(3)「場所」に注目し、犯罪機会となる場所を作らないことが防犯につながる
(1)犯罪の実行が容易で、目撃されず、逃走しやすい 
(2)その特性を知っていなくとも、犯罪を起こしそうな危険に見える人がいる場所を避けたり、不特定多数の人が集う場所に行かないようにすることが 
(3)「場所」に注目し、犯罪機会となる場所を作らないことが防犯につながる
(1)犯罪の実行が困難であっても、逃走しやすいルートが確保できる 
(2)その特性を知っていれば、犯罪を起こしやすい人や特定の団体を避けたり、犯罪に巻き込まれないように注意することが 
(3)「人」に注目し、犯罪原因となるきっかけを作らないことが防犯につながる
(1)武力行使する公の機関が近くにない 
(2)その特性を知っていれば、犯罪が起きやすい危険な場所を避けたり、犯罪に巻き込まれないように注意することが 
(3)「タイミング」に注目し、犯罪機会となるタイミングを与えないことが防犯につながる

T1:T1-4

次にあげる防犯指導時の子どもへの声かけの中で、最も適切と思われるものを1つ選んでください。

「ここの商店街は、不特定多数の人で賑わう場所で、出入り口もたくさんあるので、通る時は警戒してください」
「帽子を被り、マスクをした、怪しそうな男の人に気をつけなさい」
「不審者が出ていますから、この辺には近寄らないように」
「ここの商店街は、昼〜夕方までは大勢の人がいるので安心ですが、朝はあまり人がいないので気をつけてください」

T1:T1-5

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
「不審者への注意を強調することで、(空欄1)の声がけをする大人を不審者扱いしたり、言語や外見の特徴で人を(空欄2)することになりかねません。子どもが大人に対して(空欄3)を抱き、地域のコミュニティを分断することになってしまうと、防犯にとってはマイナスになってしまいます。」

(1)善意 (2)差別 (3)不信感
(1)良心 (2)区別 (3)猜疑心
(1)善心 (2)判断 (3)警戒心 
(1)道徳心 (2)認識 (3)警戒心

T1:T1-6

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
「犯罪機会となる場所は、犯罪者にとって都合の良い場所で、そこには共通した特徴があります。(空欄1)入りやすく、(空欄2)見えにくい場所です。」

(1)誰でも (2)誰からも
(1)子どもが (2)子どもから
(1)防犯活動者が (2)子どもが
(1)子どもが (2)防犯活動者から

T1:T1-7

「誰でも入りやすい場所」の説明として、最も適切なものを一つ選んでください。

犯罪を計画する人もそうでない人も、入ることができる場所
犯罪行為に及ぼうとしている人の存在に、気づきにくい場所
死角になる場所や人通りがない場所
犯罪者にとっては、見られずに標的に接近しやすい場所

T1:T1-8

「どこからも見えにくい場所」の説明として、最も適切なものを一つ選んでください。

犯罪行為に及ぼうとしている人の存在に気づきにくい場所
犯人が標的である子どもに近づきやすい場所
犯行を阻止され逃走を妨げられる場所
犯罪行為に及ぼうとしている人の存在に気づきやすい場所

T2:T2-1

「フェンスで囲まれた公園」は安全であるが、その理由としては適切といえないものを一つ選んでください。

公園の中にいる子どもたちが、公園の外の様子を確認しやすい
公園の周囲から見えにくい
出入り口が決まっていると逃走が制限される
公園周辺の家や建物の中から自然な目線が届く

T2:T2-2

ブロック塀で囲まれた住宅地の説明として、最も適切なものを一つ選んでください。

道路や歩道に、家の中からの自然な目線がとどかず、犯罪企図者が犯行実施しやすくなるので、危険な場所である。
高いブロック塀があると人々は安全と勘違いし警戒心が低くなるので、犯罪企図者が近寄りやすくなり、危険な場所である。
低いブロック塀は、犯罪に対する警戒心が低いことの象徴となり、犯罪企図者に狙われやすい地域となり、危険である。
低いブロック塀だと、道路から家の中の様子が見え、防犯上危険である。

T2:T2-3

ガードレールがある歩道とない歩道についての説明で、最も相応しいものを一つ選んでください。

ガードレールの内側を歩いている子どもでも、警戒心が低い様子がわかれば、ガードレールの切れ目のところで車に連れ込まれる危険性がある。
ガードレールの内側を歩いている子どもは、「入りにくい場所」にいるので、絶対的に安全である。
ガードレールは交通安全の観点から安全といえるが、犯罪未然防止対策に役立つものではない。
ガードレールがある歩道を歩くと、歩道上で犯罪企図者に追いかけられたり、腕を掴まれたりした際に逃げにくいので、子どもにとっては安全な場所とは言えない。

T2:T2-4

危険な通学路の例として、「見えにくい」という理由で最も相応しいものを一つ選んでください。

民家と民家の間に広大な農耕地が広がる地域の農道
駅前の横断歩道
住宅街の中にある歩行者専用道路
農耕地と民家が入り混じった地域にある農道

T2:T2-5

子どもが利用する場合、より安全な公園を一つ選んでください。

フェンスに囲まれ、出入り口が明確にされ、植栽や遊具、公園施設等の管理がされている公園。
ゴミ箱からあふれ出したゴミの多さから、多くの人が利用していることがわかる公園。
老若男女、どんな年齢層の人も楽しむことができる施設や設備がある大きな公園。
地域住民のみならず、遠方からたくさんの人が集うパークゴルフ場と駐車場が併設されている児童公園。

T3:T3-1

「入りやすい」「見えにくい」という二つのキーワードをモノサシとして景色を見たときの説明として、最も適切なものを一つ選んでください。

周囲がフェンスで囲まれ、さらに小さい子どもたちが遊ぶエリアはゾーンニングされており、誰でも座れるベンチが公園の外側に向けられて設置されている公園は、「入りにくい」「見えやすい」場所であり、安全と言える。
バスケットボールコートや遊具、テニスコートがあり、誰でも「入りやすい」公園は安全な場所と言える。
国道、車の往来が激しい道路、住宅地に囲まれた場所にある公園は、多くの人から「見えやすい」場所であり、安全である。
無料の大きな駐車場がある公園は、多くの人が利用するので常に人の視線があり、「見えやすい」安全な公園と言える。

T3:T3-2

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
「景色を見て、その場所の(空欄1)を知る力を「景色解読力」と言います。景色解読力を身に付けることで、子どもは(空欄2)なります。」

(1)犯罪機会 (2)危険な場所を避けるように
(1)安全性 (2)一人で行ける場所を選ぶ
(1)犯罪機会 (2)危険な場所でも安全に過ごせるように
(1)犯罪発生歴 (2)その場所に近寄らないように 

T3:T3-3

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
「初めて訪れる場所であっても、そこが(空欄1)(空欄2)場所であれば、危険な場所であると見分けられます。」

(1)入りやすく (2)見えにくい
(1)入りやすく (2)見えやすい
(1)入りにくく (2)見えにくい
(1)入りにくく (2)見えやすい

T3:T3-4

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
「犯罪機会となりそうな危険な場所では、(空欄1)し、(空欄2)なります。景色を見て、(空欄3)ます。地域安全マップが目指すのは、ひとりひとりの子どもが景色解読力を身につけて、(空欄4)ことです。」

(1)ひとりで行動しないように注意 
(2)周囲を警戒するように 
(3)危険を回避できるようになり 
(4)今も未来も生涯に渡り安全に暮らせるようにする
(1)ひとりでも大丈夫と強い心を持つように 
(2)周囲の人に気づかれないように 
(3)危険を回避できるようになり 
(4)この地域内では絶対に犯罪被害に遭わないようにする
(1)ひとりで行動しないように注意 
(2)周囲の人々に依存せず自分の安全を守れるように 
(3)安全な場所へ変化させることができるようになり
(4)将来、安全に暮らせるようにする
(1)なるべく大勢の人と一緒に行動 
(2)一緒にいる人々に対しても警戒するように 
(3)危険を回避できるようになり 
(4)将来、安全に暮らせるようにする

T3:T3-5

地域安全マップづくりをすることで、子どもたちの身につく能力として最も適切なものを一つ選んでください。

判断力
決断力
決定力
空間認知力

T3:T3-6

地域安全マップづくりの目的は、子どもたち一人一人の危険回避能力をあげることであるが、どのようなトレーニングを行うことが効果的か、最も適切なものを一つ選んでください。

「入りやすい」「見えにくい」、このふたつのキーワードを使って景色を解読するトレーニングを行う。
一人で考えるのではなく、常に班で話し合いながら、共に確認して安全な場所と危険な場所を判断するトレーニングを行う。
地域のあらゆる場所について、指導者から解説してもらい、それらを暗記するトレーニングを行う。
「近寄りやすい」「隠れやすい」、このふたつのキーワードを使って景色を解読するトレーニングを行う。

T3:T3-7

子どもたち一人一人の景色解読力を養うために効果があるものを一つ選んでください。

地域安全マップづくりを通じて、景色を見て自ら安全か危険かを判断するトレーニングを繰り返す。
「ここが危険な場所だ」と特定の場所をしっかり覚える。
過去に犯罪が行われた場所に注目する。
先輩方が作った地域安全マップを見ながら、危険な場所を覚える。

T3:T3-8

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
(空欄1)を使うと、なぜそこが危険な場所であるかを説明することができます。地域安全マップで地図を作成するのは、(空欄2)の中で自分の目で見て考えた過程を振り返り、地図として表現することで景色解読力を(空欄3)させるためです。

(1)2つのキーワード (2)フィールドワーク (3)定着
(1)2つのキーワード (2)教室 (3)向上
(1)3つのキーワード (2)リサーチ (3)定着
(1)2つのキーワード (2)調査 (3)広げ

T4:T4-1

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
(空欄1)年 12 月に行われた犯罪対策閣僚会議において策定された「犯罪に強い社会の実現 のための行動計画(空欄1)」において危険を予測する能力を高め、地域の連帯感を強めるために 地域安全マップのさらなる普及が提示されています。

2008年
2010年
2009年
2012年

T4:T4-2

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
平成20年に改正された(空欄1)において、総合的な学校安全計画の策定をすること となり、さらに、児童生徒等の安全の確保のため地域の関係機関等との連携が明記されました。

学校保健安全法
学校教育法
社会教育法
教育公務員特例法

T4:T4-3

地域安全マップ指導において、次の中から最も適切と思われるものを1つ選んでください。

指導者は「犯罪機会論」を学んだ上で、子どもたちに指導する。
指導者は「犯罪原因論」を学んだ上で、子どもたちに指導する。
指導者は「日常活動理論」を学んだ上で、子どもたちに指導する。
指導者は「合理的選択理論」を学んた上で、子どもたちに指導する。

T5:T5-1

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
参加者全員が「地域安全マップづくり」の目的を共有するため、(空欄1)が講師として行います。まず、(空欄2)、場所を見極めて危険を予測することを教えます。次に、(空欄3)、これらはその場所が安全か危険を図る(空欄4)となるものだということを、簡単なイラストや、ダウンロード教材、画像などを使用しながら指導します。

(1)代表の指導者1名 
(2)不審者・怪しい人など「人」に気をつけるのではなく 
(3)キーワード「入りやすく」「見えにくい」場所について 
(4)「モノサシ」
(1)指導者全員 
(2)不審者・怪しい人など「人」に気をつけるのではな 
(3)キーワード「入りやすく」「見えにくい」場所について 
(4)「スケール」
(1)代表の指導者1名 
(2)かつて発生した犯罪や事故に 
(3)キーワード「入りにくく」「見えやすい」場所について 
(4)「モノサシ」
(1)代表の指導者1名 
(2)不審者目撃情報等を参考にしながら 
(3)キーワード「入りにくく」「見えやすい」場所について 
(4)「メジャー」

T5:T5-2

フィールドワーク時に、指導者が留意しなければならないことについて、相応しくないものを一つ選んでください。

初めから場所について指摘するのではなく、子どもたちが気づくのを待ち、なかなか気づけない場合や、気づかずに通り過ぎた場合にのみ、子どもたちの歩みを止め、「犯罪が起こりやすいか」「キーワードに当てはまるか」等の指導を行います。
指導員は第一に子どもたちの安全のため、交通安全に配慮します。無理がないよう、班のメンバーの年齢や体力等に考慮した歩く範囲や時間を事前に白地図で決めておきます。
初めから場所について指摘するのではなく、子どもたちが気づくのを待ち、なかなか気づけない場合や、気づかずに通り過ぎた場合にのみ、班長に声をかけ、「犯罪が起こりやすいか」「キーワードに当てはまるか」等を考えるよう促します。
安全な場所についても同様に、キーワードを用いて「なぜ安全か」を子どもたち自身に考えさせます。

T5:T5-3

ふりかえりやマップ作成時の説明として、相応しくないものを一つ選んでください。

「場所」に注目したコメントや、不審者情報、犯罪発生箇所情報がちゃんと記入されているかを確認し、それらがない場合は視点を「人」に変えるよう指導します。
フィールドワークが終わったら、フィールドワークで撮影した写真、メモ、地図を使い、班全員で「犯罪が起こりやすい場所」とその理由を復習したり、マップに載せる写真を選択したりします。
その際、指導者はフィールドワークで各係が得た情報を班全員が共有できるよう、写真を見ながら「危険な理由」や「安全な理由」を質問しながら、子どもたちにコメントをまとめさせます。
子どもたちがまとめたコメントに必ず「入りやすい」「見えにくい」「入りにくい」「見えやすい」というキーワードが使われているかを確認します。

T5:T5-4

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
地域安全マップが完成したら、発表会を行います。
この発表会の目的は、これは全体での情報の共有、マップ作り参加者以外の人々の安全意識づけ、関係者を招いて行うことでコミュニティの(空欄1)(空欄2)を向上させることなどの他に、子どもたちが(空欄3)こともあります。

(1)なわばり意識 
(2)当事者意識 
(3)達成感や成功体験を得たりできる
(1)安全意識づけ 
(2)当事者意識 
(3)一人でまちを歩くことに自信を持つ
(1)なわばり意識 
(2)管理意識 
(3)一人で勝手に出歩かないようになる
(1)なわばり意識 
(2)閉塞性 
(3)自分のまちをもっと好きになる

T5:T5-5

間違った認識や知識のもとに作られた地域安全マップは、防犯効果がないばかりか、逆に危険要因を増す可能性があります。間違った地域安全マップが作られてしまう要因として最も適切なものを一つ選んでください。

指導者が、犯罪機会論や地域安全マップ指導に関して正しい知識を持たずに指導した。
警察等、公的機関が発表する最新の犯罪発生情報を反映していない。
縮尺や細い道などを記載せず、手書きでいい加減なマップを作成させた。
どの家が日中不在か等の地域内の細かな情報の収集を怠り、それらを反映させていない。

T5:T5-6

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
まち歩きをしながら危険な場所を調査する子どもたちの姿を見ると、地域の大人たちの安全意識も高まります。(空欄1)危険な場所に、大人たちも注意を向けるようになります。人々が注意を向けることによって、そこは(空欄2)なります。見通しを悪くする木の枝を払ったり落書きを消して、(空欄3)できます。

(1)犯罪機会となる 
(2)誰からも見えにくい場所でなく 
(3)管理された安全な場所に変えていくことも
(1)犯罪の温床となる 
(2)見通しの良い場所に 
(3)皆が集まる安全な場所に変えていくことも
(1)素行の悪い人々が集いやすい 
(2)誰からも見えやすい場所でなく 
(3)管理された安全な場所に変えていくことも
(1)交通事故が起こりやすい 
(2)誰からも見えにくい場所 
(3)管理された安全な場所に変えていくことも

T5:T5-7

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
地域安全マップは、子どもたちの景色解読力を養い危険回避や被害防止能力向上に発展させるプログラムですが、大人たちが参加することで地域ぐるみの安全対策へと発展させることができます。地域の防犯意識が向上し、コミュニティの絆を深めることは、地域に(空欄)を生み出します。

「なわばり意識」や「当事者意識」
「なわばり意識」や「被害者意識」
「なわばり意識」や「管理意識」
「開放感」や「責任意識」

T6:T6-1

犯罪原因論に基づく防犯標語として、「不審者に気を付けよう」あるいは「危ないひとに気を付けよう」などがありますが、これらが防犯効果がないのみならず、逆に危険を増長させたり、地域の繋がりが絶たれる恐れがある理由として、最も適切と思われるものを一つ選んでください。

不審者というあいまいで不確かな存在を探して、地域コミュニティの外側にいる人(ホームレス、知的障害者、外国人など)を不審者とするケースもあり、善意の人を誤解して不審者扱いしてしまう例があるため。
人に注目して防犯することは、大人にとっては容易だが、子どもたちにとっての不審者像はきわめてあいまいになり、判断できない例があるため。
不審者の出没場所や出没時間について、より詳細な情報を提供する必要があり、子どもたちには、標語のような漠然としたものでは判断できない例があるため。
不審者の服装や身体的特徴について、より詳細な情報を提供する必要があり、子どもたちには、標語のような漠然としたものでは判断できない例があるため。

T6:T6-2

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
犯罪機会論では犯罪が実行された「(空欄)」に注目します。
犯罪者は、犯罪が成功しそうな(空欄)を捉えて犯行に及びます。多くの犯罪者は下見を行った上で、リスクが高いと思えば犯行を控え、リスクが低いと判断した時に犯行に及びます。

場所
時間
天気
曜日

T6:T6-3

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
犯罪者は、誰からも気づかれずに犯罪を実行できる(空欄1)をうかがいます。
さらに(空欄2)を判断します。
誰からも(空欄3)に犯行に及び、逃走可能であれば、そこに絶好の犯罪機会が生まれます。犯罪機会と出会った時に、実際の犯行へと推し進めてしまいます。

(1)機会 
(2)そこから逃げ切ることができるかどうか 
(3)見られずに
(1)天気 
(2)そこから逃げ切ることができるかどうか 
(3)悟られず
(1)時刻 
(2)そこから逃げ切ることができるかどうか 
(3)見られずに
(1)機会 
(2)犯行の証拠を隠すことができるかどうか 
(3)見られずに

T6:T6-4

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
犯罪機会論では、(空欄1)場所、(空欄2)場所の特性が分かれば、犯罪を予測し予防することができると考えます。

(1)犯罪機会となりやすい (2)犯罪を誘発しやすい
(1)犯罪原因があきらかにある (2)不審者が集まりやすい
(1)不法行為が起こりやすい (2)犯行現場になりやすい
(1)犯罪機会となりやすい (2)子どもたちが油断しやすい

T7:T7-1

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
領域性とは、犯罪者がその力を行使できない範囲を示すものです。
領域性は、犯罪を計画する者が対象へ接近するのを困難にして、犯罪を防ぎます。(空欄1)や(空欄2)などは、空間を区切ることで領域性を明示します。

(1)歩道のガードレール (2)公園を囲むフェンス
(1)ロック (2)非常ベル
(1)民間交番 (2)強化ガラス
(1)民間交番 (2)ゾーニング

T7:T7-2

領域性の明示として、該当しないものを一つ選んでください。

カーブミラー
ハンプ
駐車場の出入り口のチェーン
フェンス

T7:T7-3

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
領域性は、地域住民や関係者が(空欄)を持つことで強化されます。
(空欄)とは、その領域に犯罪者を入れない、犯罪を起こさせないという意思のことです。地域住民が定期的に防犯パトロールを行い防犯看板や民間交番を設置して、(空欄)を示すことで犯罪者を近寄らせないようにします。

なわばり意識
当事者意識
管理意識
よそ者意識

T7:T7-4

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
(空欄)が高ければ犯罪行為を目撃される可能性が高くなります。防犯カメラやセンサー照明を設置したり設備を透明にしたりすることで、(空欄)が高まります。誰からも見えにくい場所であれば、犯行を目撃されるリスクも低く逃走も容易です。(空欄)が高く見えやすい場所では、犯罪を実行しにくくなります。

監視性
区画性
領域性
恒常性

T7:T7-5

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
犯罪機会論では、(空欄1)と(空欄2)を高めることで犯罪を抑止することができると考えます。地域安全マップは、(空欄1)と(空欄2)の観点から地域を点検して、犯罪機会となりやすい危ない場所を見つけます。「入りやすい」「見えにくい」というキーワードは、(空欄1)と(空欄2)を表します。

(1)領域性 (2)監視性
(1)領域性 (2)区画性
(1)恒常性 (2)監視性
(1)抵抗性 (2)視認性

T7:T7-6

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
道路に接した(空欄1)のない公園は、領域性が低く入りやすい公園です。同じ公園でも(空欄1)や(空欄2)で周囲を囲んで入口を(空欄3)すれば、領域性が高くなり、入りにくい公園になります。

(1)フェンス (2)生垣 (3)限定
(1)ブロック塀 (2)駐車場 (3)オープンに
(1)コンクリート塀 (2)植栽 (3)狭く
(1)トイレ (2)ベンチ (3)入りやすく

T7:T7-7

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
(空欄1)公園は、監視性が低く見えにくい公園です。(空欄2)、監視性の高い見えやすい公園にすることができます。
(空欄3)場所で犯罪が起きるのは、その場所が管理されていないことが明らかで、人々の無関心を示しているからです。そのような場所は監視性が低く、見えにくい場所です。たとえ犯行を目撃されても通報されないかもしれないと犯罪者は考えます。

(1)高い樹木に囲まれた  
(2)樹木を剪定したり、フェンスに替えたりすることで 
(3)ごみの不法投棄や、無秩序ならくがきがされたまま放置されている
(1)フェンスに囲まれた 
(2)生垣を低くしたり、ラティスフェンスにしたりすることで 
(3)壊れたままの公共物が放置されている
(1)大きな道路や保存林に囲まれた
(2)ゲートボール場やテニスコート等を併設することで 
(3)管理人が常駐していなかったり、公園利用者の多様性がない
(1)学校等公共施設に隣接する 
(2)常に公園に注目するようみんなで心がけることで 
(3)休日や長期休業中に、そのような

T8:T8-1

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
歩道と車道の区分無い道路や、区分があっても(空欄)が設置されていない道路は、入りやすい場所です。ひったくり犯はこのような場所で犯行に及びます。(空欄)の有無によってその場所の領域性が変化し、犯罪機会となる場所かどうかを決めてしまいます。

ガードレール
信号
歩道橋
ガードポール

T8:T8-2

学校で行われている、領域性を高めて入りにくくする工夫として、適切ではないものを一つ選んでください。

学校の入り口付近全てに、秘密裏に防犯カメラを設置し、常にモニター監視する。
登下校時に使う門を限定して、授業中は門扉を閉じて入りにくくしている。
門や入り口に、「関係者意外立ち入り禁止」という看板を掲げたりする。
入り口でのID確認や受付記帳を行う。

T8:T8-3

歩道橋(こ線橋含む)が、犯罪の可能性が高い場所である理由として、適切ではないものを一つ選んでください。

歩道橋の下を走る自動車のヘッドライトがまぶしく、視認性が低いから。
高い位置にあり、視線を遮るものが多いから。
転落防止ガードや柵に横断幕が張られていることが多く、歩道橋の下からは上の様子は見えないことが多いから。
車や電車からは歩道橋の上が見えず、監視性が低いから。

T8:T8-4

犯罪機会となる場所は、物理的に見えにくいだけではなく、心理的に見えにくい場所もありますが、その例として適切ではないものを一つ選んでください。

航空機内
大型ショッピングモール
まつり
花火大会会場

T8:T8-5

大勢の人がいても互いに注意を向けあうことがなく、犯罪者が子どもに接近しても気に留める人がいないと、人目が多くにぎやかな場所であっても、心理的に見えにくい危険な場所となるが、その理由として最も適切なものを一つ選んでください。

当事者意識が薄いため
帰属意識が薄いため
縄張り意識が薄いため
管理意識が薄いため

T8:T8-6

見えにくい場所を見えやすくすることで、犯罪機会を減らすことができる例として適切ではないものを一つ選んでください。

ガードレールやハンプを設置する
監視カメラやミラーによって死角をなくす
クリーン活動や地域緑化などを行う
花壇作成などを行う

T9:T9-1

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
(空欄1)は、犯罪の対象を強化する性質です。犯罪者に狙われても、その力を押し返します。
(空欄2)は、犯罪者を対象に近寄らせない性質です。
(空欄3)は、犯罪者の行動を把握する性質です。対象を見守る性質もあります。

(1)抵抗性 (2)領域性 (3)監視性
(1)恒常性 (2)区画性 (3)視認性
(1)管理意識 (2)なわばり意識 (3)当事者意識
(1)領域性 (2)抵抗性 (3)監視性

T9:T9-2

次の記述のうち、最も適切なものを一つ選んでください。

ゴミ出しのために少しだけ家を出るときも、きちんと鍵を締めるという意識を持つことが抵抗性のソフト面、管理意識であり、望ましい状態を維持しようとする意識のことです。放置自転車・ゴミの不法投棄・切れた電球や壊れたフェンスの放置なども、地域の管理意識の低さを感じさせます。
ワンドア・ツーロックや、子どもが持つ防犯ブザーは、
犯行に及ぼうとする犯罪者の力をハード面で押し返すのが管理意識の例です。
清掃活動やあいさつ運動、一戸一灯運動、花壇づくりなどは、当事者意識であり、自分の地域の範囲をはっきりさせる性質がある領域性のソフト面と言えます。
ガードレール、フェンス、ゲート、ハンプ、ゾーンングなど、境界を設けて他から区別されている状態は、監視性のハード面であり、犯罪対象を見守る性質がある。

T9:T9-3

次の記述のうち、最も適切なものを一つ選んでください。

抵抗性に頼る状況では、犯罪者の手はすでに標的に向かっています。犯罪者の手が伸びてくる手前で防ごうとするのが、「犯罪機会論」による防犯です。
抵抗性を強化することで犯罪者の力の行使を防ごうとするのが、「犯罪機会論」に基づく防犯策です。犯罪を防ごうとする人と犯罪を実行しようとする人が、1対1で向き合う関係になります。
犯罪に対抗できるかどうかは、犯罪者の力に対して対象となる側がどれだけ監視力を持っているかによって決まります。犯罪の原因に関する考え方が日本では根強いため、監視力を高めることが防犯の主要な手段となっています。
抵抗性は、家屋であれば、それぞれの建物や住居が個別に強化しなければならず、人であれば、ひとりひとりがなわばり意識を持って視認性を強化しなければなりません。

T9:T9-4

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

 犯人の人格などに言及する「犯罪機会論」と違い、「犯罪原因論」は犯罪が起こりやすい「場所」や「状況」に着目するものです。
犯罪機会論によって犯罪抑止の要素を導き出すと、領域性・監視性・抵抗性という3つの要素が導き出されます。
領域性と監視性は犯罪が起こりやすい「場所」に関する要素で、抵抗性は「人や物」に関する要素です。
領域性と監視性は犯罪が起こりやすい「場所」に関する要素、つまり標的の周辺であり、抵抗性は「人や物」に関する要素、つまり標的です。

T9:T9-5

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

領域性のソフト面は、地域内の死角をなくすために監視カメラやカーブミラーを設置したりし、犯罪者に「この地域は防犯意識が高い」と感じさせることです。
領域性とは、犯罪者が犯罪を犯しやすい場所か否か、ということです。
領域性のハード面は、塀やガードレール、ゲートなどで境界や区分をはっきりさせることです。
領域性は、犯罪者をターゲットに近づけないこと=「犯罪者が入りにくい領域にすること」によって犯罪を抑止する要素です。

T9:T9-6

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
監視性とは、犯罪者の(空欄1)、かつ(空欄2)ことです。
物理的に、かつ心理的に(空欄3)と犯罪者に感じさせること、地域住民にとっては(空欄4)ことによって犯罪を抑止するのが監視性です。

(1)行動を見張り 
(2)ターゲットを見守る 
(3)「いつも誰かが見ている環境である」 
(4)見えやすい環境にする
(1)犯罪者の力の及ばない範囲をはっきりさせ 
(2)境界を設けて他から区別する 
(3)「犯罪者の侵入を許さない」 
(4)常に誰かが見守ってくれている状態にする
(1)侵入を阻止し 
(2)標的の周辺を守る 
(3)「望ましい状態が維持されている」 
(4)一定して変化しない状態にする
(1)良心に訴え 
(2)犯行をためらわせる 
(3)「更生の機会はある」 
(4)差別や区別することなく共生社会を築く

T9:T9-7

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

物理的に、かつ心理的に「いつも誰かが見ている環境である」と犯罪者に感じさせること、地域住民にとっては見えやすい環境にすることによって犯罪を抑止するのが抵抗性です。
抵抗性は、場所に関わる環境を整えることによって犯罪を抑止する領域性・監視性と違い、「人」に対して実際に犯罪者が手を伸ばしてきた時に、それを押し返す、抵抗する力の事です。
防犯ブザーの携帯、ドアの2重ロック、自転車カゴにつける防犯カバーやネットのようなハード面と、それらのグッズを使いこなそうとする意識、リスクに関する情報収集などのソフト面があります。
犯罪に遭わないことがもっとも良いのですが、仮に遭いそうな状況でもそれを押し返す力を持つことで、最終的に犯罪を防ぐのが抵抗性です。

T9:T9-8

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
「犯罪抑止の3要素」が重なるところでは、犯行の抑止や犯罪被害を未然に防止することができます。(空欄1)が発揮されるのは犯罪者に遭遇または接近されている状況下です。犯罪者を標的(子どもや地域)に近づけないために、(空欄2)と(空欄3)を高める対策が最も重要です。

(1)抵抗性 (2)領域性 (3)監視性
(1)領域性 (2)監視性 (3)抵抗性
(1)監視性 (2)抵抗性 (3)領域性
(1)恒常性 (2)区画性 (3)視認性

T10:T10-1

次の記述の中で、誤っている箇所の番号の組み合わせを1つ選んでください。
場所の犯罪抑止要素:「公園内にいる子どもが安心して遊べるか」という視点で比較すると、(1)犯罪抑止要素の工程がわかりやすく浮き上がってきます。まず(2)監視性の面からみると、左の公園はフェンスに囲まれていて、出入り口が2カ所に定まっています。しかし右の公園はどこからでも出入りが可能です。
一般道路や他人の敷地との境界が定まっている=(3)なわばり意識が高いのは左の公園です。(4)監視性の面からみると、近隣の住民や通行人の目に触れやすい左の公園と視認されづらい右の公園、加えて右の公園は、樹木が障害となって公園の外からの(5)監視性も低くなっています。

2・3
1・5
4・5
2・5

T10:T10-2

次の空欄に当てはまる語として、最も適切なものを一つ選んでください。
領域性・監視性両方の(空欄)との関わりとなってくるのが、管理されていることを犯罪者に感じさせるか、という点です。整然としている公園と、ゴミ箱はあっても倒れていてゴミが散乱している公園など、管理されていることを感じられないものでは、犯罪者に対するアピールがまったく違ってくるのです。

ソフト面
ハード面
ソフト面とハード面
理論根拠

T10:T10-3

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

区画性が高ければ、犯罪者は標的に接近しにくくなります。犯罪者は自分にとって都合の良いところから標的に接近しようとするので、フェンスで周囲を囲まれた公園は、犯罪者には入りやすい空間になります。
区画性が高ければ、犯罪者は標的に接近しにくくなります。空間を区切る方法はさまざまで、フェンス、ゲート(門)、ガードパイプなどがあり、物理的に分かりやすく空間を区切ることができます。そのようにすることで、そこは入りにくい空間になります。
区画性が高ければ、犯罪者は標的に接近しにくくなります。囲いのない公園は、どこからでも入れるので区画性が低い空間です。
区画性が高ければ、犯罪者は標的に接近しにくくなります。空間を区切る方法はさまざまです。チェーンスタンド、パーティションなどで、物理的に分かりやすく空間を区切ることができます。

T10:T10-4

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

なわばり意識は領域性のソフト的要素です。自分たちの領域の中には犯罪者を入れさせない、という意識です。
コンサート会場の入り口で警備員が行う手荷物検査は、会場の視認性を明確にするとともに、なわばり意識を示すものです。なわばり意識を見えるように示すことが、防犯の上で有効です。
なわばり意識は領域性のソフト的要素で、自分たちの領域の中には犯罪者を入れさせない、という意識です。
住宅地に掲示された防犯ポスターや防犯看板、防犯パトロールの実施もなわばり意識を明示するものです。子どもの見守り活動や民間交番も、なわばり意識の表明です。
なわばり意識は領域性のソフト的要素です。自分たちの領域の中には犯罪者を入れさせない、という意識です。
学校で、登下校時に職員が校門の横に立って児童・生徒を見守ることも、なわばり意識を示す行為です。校門に「関係者以外の立ち入りを禁じます」といった掲示をすることも、なわばり意識を示します。なわばり意識の強い場所では、犯罪者は対象への接近をためらいます。
なわばり意識は領域性のソフト的要素です。自分たちの領域の中には犯罪者を入れさせない、という意識です。
空港の保安検査場も航空機に犯罪者を近づけないための区画性と、なわばり意識を強く示しています。施設の入り口に警備員を配置し受付で記帳させるのも、なわばり意識を示します。

T10:T10-5

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

視認性は監視性のハード的要素で、犯罪者や犯罪行為の見えやすさのことです。防犯カメラは、訪問者を見えやすくするツールであり視認性を高めます。
視認性は監視性のハード的要素で、犯罪者や犯罪行為の見えやすさのことです。フェンスで囲まれた公園は見えやすく、視認性が高い場所です。繁茂する樹木やコンクリートの壁に囲まれた公園は見えにくく、視認性の低い場所です。
視認性は監視性のハード的要素で、犯罪の見えやすさです。視認性向上で犯罪抑止力が高まります。街灯や防犯カメラ、凸面鏡などが視認性を高める手段です。
視認性は監視性のハード的要素で、犯罪者や犯罪行為の見えやすさのことです。カメラ付きのインターホンも、訪問者を見えやすくするツールであり視認性を高めます。

T10:T10-6

監視性のソフト的要素である当事者意識の具体例として、適切ではないものを一つ選んでください。

防犯看板
花壇づくり運動
一戸一灯運動
ボランティア活動

T11:T11-1

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

地域のパトロールや安全ボランティア等の活動は、われ窓理論を唯一の根拠として展開する活動である。
学校の窓ガラスが一枚割れ、修理することなく放置し続けると、それは学校が秩序の維持に無関心であることや、適切な管理をしていないというメッセージになり、犯罪が行われやすくなる。
われ窓理論を用い、ニューヨークの地下鉄で、らくがき、無賃乗車、万引き、騒音などの対策を講じることによって犯罪が半減した実績がある。
札幌では違法駐車を徹底的に取り締まったところ大幅に犯罪が減少し、その地域は活気を取り戻した、という実績がある。

T11:T11-2

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
われ窓理論は(空欄1)を高めることによって「心理的なバリア」を築き、(空欄2)を高めることによって「心理的な視界」を良好にしようとするもので、これらにより「犯罪に強い3要素」の「抵抗性」が高まり、犯罪が起こりにくくなると考えられています。

(1)なわばり意識 (2)当事者意識
(1)管理意識 (2)当事者意識
(1)なわばり意識 (2)管理意識
(1)領域意識 (2)傍観者意識

T11:T11-3

次の記述のうち、最も適切なものを一つ選んでください。

なわばり意識の高さで心理的なバリアを築き、高い当事者意識で心理的な視界を良好にし、犯罪抑止のソフト的要素【領域性+監視性】を高めると、コミュニティの絆が強くなり、犯罪機会を減少させることが望めます。
重大な犯罪や交通違反行為に対し、適切かつ迅速に対処する実践を継続することで、その場所(地域)に関係する人々の意識の高さが誰の目にもわかるようになり、犯罪者を近寄らせないと主張するものが、われ窓理論の実践です。
地域安全マップづくりでは、抵抗性と監視性の観点から地域を再点検します。抵抗性と監視性のハード的要素は、地域安全マップを作成する子どもたちが自分の目で見て確認します。ソフト的要素であるなわばり意識と当事者意識は、地域住民へのインタビューを通じて確認することができます。
地域安全マップは、われ窓理論が提唱する縄張り意識と当事者意識を向上させ、犯罪に強いコミュニティを実現します。地域安全マップづくりは、景色解読力の向上を通じて犯罪機会を減らすプログラムといえます。

T12:T12-1

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

不審者マップは、不審者を探し出し警戒することができるので、定期的にアップデートしなければ防犯効果はない。
日本では、地域安全マップを作る時にも犯罪原因論に影響されてしまうことがあり、典型的なものの1つが不審者マップです。不審者が現れた場所や不審者への注意を呼び掛けるものです。地域安全マップの中に、「変な人がいた」「怪しいおじさんに声をかけられた」といった人に係わる情報が書かれています。このようなマップでは未然防止防犯ができません。
犯罪機会論に基づく地域安全マップは、「人」ではなく「場所」に注目します。「入りやすい」「見えにくい」というキーワードを使って景色を見て、危険か安全かを判断します。したがって地域安全マップは、不審者マップではありません。
外国人、知的障害者、ホームレスなどを不審者とする例もあり、人権侵害、地域の分断など、地域の安全にとってのマイナスとなる場合があります。

T12:T12-2

次の記述のうち、最も適切なものを一つ選んでください。

地域安全マップでは「入りやすい」「見えにくい」というふたつのキーワードで場所の特性を把握します。景色解読力を養成するためには、過去の出来事などに捉えられることなく、ふたつのキーワードで景色を見ることが大切です。
実際に犯罪が発生した場所を示す地図が、犯罪発生マップです。犯罪発生マップは、一見すると場所に注目したマップのように見えますが実際は、犯罪を行った「人」に注目するものです。犯罪者が犯行に及んだ場所を記録したもので、犯罪原因論に基づく情報として、地域安全マップにも記載します。
犯罪発生マップを作成するために、犯罪被害者に体験を尋ねたりすることは非常に大切です。被害者の記憶を呼び起こすことが、トラウマを悪化させることにもなりえるので、犯罪被害体験の有無を子どもたちに尋ねるのは、経験豊富な教師やカウンセラー等が行います。
景色解読力は、過去に犯罪が発生したデータを元に未来の犯罪を予測し、犯罪を回避することにつながります。

T12:T12-3

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

非科学的マップでは、そこが危険な場所であるかどうかを的確に判断することはできませんが、子どもたちの地域や地域の人々に対する警戒心を引き上げる意味においては有用といえる。
非科学的マップは、不安を感じる場所、不気味な場所、近寄りたくない場所などの情緒や雰囲気による景色の眺め方による理論的根拠のないマップです。
「入りやすい」「見えにくい」というキーワードを使いこなせずに作成されたマップです。
同じ場所を見ても、人によって感じ方が異なることはあり得るので、非科学マップには防犯効果はないです。

T12:T12-4

次の記述のうち、適切ではないものを一つ選んでください。

交通事故が起こりやすい場所や災害の危険がある場所は、なるべく最新の情報を地域安全マップに記載しなければなりません。
「入りやすい」「見えにくい」というキーワードを使って景色を眺めれば、共通の基準にもとづく判断ができます。キーワードを使って説明できれば、他の人にも確かな情報として共有することができます。
地域安全マップは犯罪からの安全を目指すものであり、そのためのトレーニングを行うプログラムです。
学習効果を高めるためにも、防犯以外の要素は排除します。
その場所が危険か安全か、キーワードを使って説明することが大切です。

T13:T13-1

次の記述のうち、最も適切なものを一つ選んでください。

地域安全マップづくりでは、「だれも排除されない」「君にも居場所がある」「君も地域に貢献した」というメッセージを子どもたちに伝えます。
事前学習やフィールドワーク、マップ作成、発表会などは、時間節約のため得意な子どもだけで行います。他の子どもがスムーズに進める姿は良い刺激になります。
地図のイラストやデコレーションは、センスが活かされるので得意な子どもが担当します。発表会では、話すのが上手な子どもが代表して発表し、質問にも対応します。
地域安全マップづくりを行う時に、班のメンバーの誰かを排除するようなことがあってはなりませんが、異年齢混合班の時は、年長の子どもが中心となって行います。

T13:T13-2

次の空欄に当てはまる語の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選んでください。
最も期待される効果は、子どもたちの(空欄1)です。
地域安全マップづくりで様々な場所を検証することの繰り返しと経験によって、(空欄2)を、子どもたち自身の目で見極めることができるようになります。これにより、(空欄3)能力の向上にも繋がります。

(1)「被害防止能力の向上」
(2)犯罪が起こりやすい場所 
(3)危険を予測する
(1)「被害防止能力の向上」 
(2)犯罪が起こりにくい場所 
(3)危険をかわす
(1)「非行・いじめ防止効果」 
(2)犯罪が起こりやすい場所 
(3)危険を予測する
(1)「達成感・自己肯定感の向上」 
(2)犯罪が起こりやすい場所 
(3)危険をかわす

T13:T13-3

地域安全マップの効果「コミュニケーション能力の向上」の記述として、適切ではないものを次の中から一つ選んでください。

地域の安全ボランティア等の方が指導員となり、指導員とのみ対話しながら活動する中で、子どものコミュニケーション能力が向上します。
地域安全マップづくりは、一貫して子どもたちが話し合いながらグループワークで作業を進めます。
また、フィールドワークの際の地域の大人へのインタビュー、指導員との会話を通じて、世代を越えたコミュニケーション能力の向上も望めます。
同年代だけでなく、少し年上のお兄さん・お姉さんや少し年下の子との会話を通じて、コミュニケーション能力が向上することが期待できます。

T13:T13-4

地域安全マップの効果、「地域への愛着心、ふるさと意識向上 」の記述として、適切ではないものを次の中から一つ選んでください。

自分たちが住む地域の犯罪の起こりやすさに目覚め、「ふるさと」に固執せず、より安全な場所を見つける生活スタイルが身につくようになります
フィールドワークを行うことによって地域の様々なことを発見することになり、地域に関心を持つようになります。
インタビューを通じて地域の大人たちと触れ合うことで、自分たちを守ってくれる大人がたくさんいることに気づきます。その結果、地域への愛着心が芽生えます。
自分たちの暮らす地域の良さにも気づき、街を大切にする心を育み、“ふるさと” として大切にしようという 「ふるさと意識」が生まれます。

T13:T13-5

地域安全マップの効果、「非行・いじめ防止効果 」の記述として、適切なものを次の中から一つ選んでください。

コミュニケーション能力が高ければ、“暴力” や “引きこもり” という手段に訴えません。
地域安全マップづくりにより、非行やいじめが完全になくなります。
地域安全マップづくりは、非行・いじめ防止効果について直接的な影響はないと考えられます。
コミュニケーション能力が高い子どもは、非行やいじめを行っても問題ありません。

T13:T13-6

「地域安全マップの効果」の記述として、適切ではないものを次の中から一つ選んでください。

子どもたちが犯罪の起こりやすい場所について意識し、「犯罪が起こりにくくするためにはどうすれば良いか」を考え、定期的な警察での情報収集などを行えば、それは子どもたちの地域参加となり、子どもたちの市民性が向上します。
マップづくりをしている子どもたちの姿を見た地域住民は、「自分も地域防犯のために何かしたい」「この子どもたちを守りたい」という思いを強めることにもなり、これは「地域防犯意識」を向上させます
グループワークで行うことを通じて、「みんなで地域の危険な場所について調べ、それを他の人々にも伝えることができた」という達成感を感じることができます。
地域貢献という成功体験や、地域に大切にされている自分を再認識できることは、子どもたちの自己肯定感を高めます。
子どもの力で大人の意識が変わり、地域の安全意識が向上すると、より積極的な防犯活動など、さらなる安全へのアクションにつながることが期待できます。